TOB

UFJの統合問題に新たな動きが。

UFJ株公開買い付け、三井住友が実施準備…英紙(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040831-00000305-yom-bus_all

三井住友がUFJを敵対的TOBで買収することを検討しているという記事。TOBってなんだっけ?と思った阿呆な僕はネットで調べてみましたよ!

TOBはTakeover Bidの略で、記事の見出しにもある公開買い付けのこと。公開買い付け、って言うのは「何月何日にどこの株を○○円で何株買いま〜す。目的は○○で〜す。」っていうのを前もって公表した上で、不特定多数の株主から株を証券市場外で買い付けることだそうです。ふ〜ん、知らなかった。

で、この公開市場買い付けを取締役会の承認なしに行うのを敵対的TOBというそうです。取締役会の承認なしに大量の株を買い付けるということは、取締役会に対抗しうるだけの発言力を持つ、あるいは経営権を現取締役会から奪う、ということを意味していますから、敵対的という風に呼ばれるんでしょうね。

今回の動きですが、要は、もはやまともな方法ではUFJと統合できないと三井住友側が判断したということでしょうね。このままですと、おそらくUFJ三菱東京経営統合する、じゃあ、その前にUFJを買収しちゃえ、というむちゃくちゃ強引な手段に三井住友側は出てきたことになります。

しかし、UFJほどのメガバンクでも買収しようと思えばできちゃうんですね。しかも、外資の支援を受けるとはいえ、国内の銀行に。東京三菱、三井住友双方が合併による規模の拡大を志向するのも分かります。現在の規模なら、国内の銀行にすら敵対的TOB仕掛けられちゃうんですもんねぇ。2006年には商法改正によって、外資による買収が以前よりも容易になるといわれています。それまでに規模を大きくして買収されないようにしないと、外資に買収されてしまうかもしれない。だから、三井住友、三菱東京ともに必死になってUFJとの経営統合を進めようとしているんですね。もちろん、経営統合をする理由はそれだけではないでしょうが。

まあ、このTOB話はフィナンシャルタイムズがすっぱ抜いただけで、三井住友側から正式な発表があったわけではないのですが、もしこれが真実だとしたら東京三菱側も早急に何らかの手を打たなければならないでしょう。UFJ統合話は意外な形で急展開を迎えることになりました。