ダイエーの再建とプロ野球再編

 プロ野球の問題とも絡んでくるため、注意深くウォッチしていたダイエーの再建問題ですが、

ダイエーと主力行、再生機構と民間ファンド双方の資産査定実施で合意(ロイター)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040903-00000130-reu-bus_all

まだ結論は出ていない様子。とりあえず、再生機構と民間ファンド活用の両方を視野に入れつつ資産査定を実施する模様です。これで双方の案の優劣がはっきりすれば、ダイエー再建の方向が見えてくるでしょう。ただ、民間ファンド活用案は再度の金融支援を必要とする内容みたいですから、主力銀行側は承諾しづらい案であることは確かです。

 で、資産査定には1ヶ月ほどかかる見込みです。これでダイエーとロッテの合併は、少なくとも今シーズン中は無くなりましたね。もっとも、ダイエーが9月8日を前に突然球団売却or合併を申し出れば話は変わってきますが、多分それはないんじゃないですかね。合併を急がなければならない現状で、いまだにダイエー側から具体的な話が出てこないわけですから、ダイエーとしては球団合併に消極的であると見ていいんじゃないでしょうか。

 しかし、プロ野球、何でこんなことになっちゃったんでしょう?プロ野球の再編はすっかり泥沼化してしまいました。

 僕個人としては1リーグ制のほうがいいと思っています。いろいろ批判もあるでしょうが、今プロ野球界で最も影響力があり、メディアの露出度が高く、お客が入るのはやはり巨人です。巨人戦がない、という一点でパリーグはこれまでかなり不利な状況での経営を強いられてきました。1リーグになれば、巨人との試合ができる、全国放送されるということで、パリーグの球団もセリーグの球団と同じ条件で経営ができます。そういう意味では、球界全体のことを考えれば1リーグのほうがいいと思うんですけどねぇ。

 まあ、パリーグ側に何も責任がないわけじゃないんですけどね。巨人中心の野球界のシステムの中でどう生き残っていくのか、真剣に考えてこなかったんじゃないですかね。パリーグ独自の、収益を上げられる運営モデルを作り上げられなかったということが、今回の騒動を招いているわけですし。