IMFが移民の受け入れを提言

現在の日本は深刻な少子高齢化に悩まされています。解決策として、とりあえず少子化を防ぐという方法があるのですが、実際にはなかなか難しい。特に、家族計画という個人の私生活に係わってくる問題に、政府が積極的に介入するのは難しい。まさか、「子供を35歳までに3人作らなかったら死刑!!」みたいな法律を作るわけには行かないし。っていうか、こんな法律作られたら、モテない僕は間違いなく死刑にされちゃう・・・。

実は、少子高齢化の解決策はほかにもあります。代表的なのが「移民の受け入れ」。要するに、外国から移民を受け入れて、労働力不足を解消するというものです。で、この記事。

高齢化の影響、日本が深刻 IMF、移民受け入れ提言共同通信

移民の受け入れは以前から議論には上っていましたが、今回、IMFがこれを日本に対して提言する事になったようです。移民については、これまで「一つの可能性」として議論されることが多かったのですが、ついに国際機関から正式に提言されるような事態になってしまったんですねぇ。

しかし、移民の受け入れにもいろいろ問題が。まず、言葉の問題。日本では、日本語が出来ないとまともに生活することが出来ませんが、移民の人たちはちゃんと言葉が出来るようになるのか。

また、移民と日本人との摩擦も気にかかるところ。文化や習慣の違う外国人は日本の生活にうまくなじめない可能性があります。

更に、これらの人々のうち、教育水準の低い人々はかなりの低賃金で雇用されることになると思いますが、この事も様々な問題を起こしそうです。教育水準の低い移民が低賃金層を形成することにより、これらの人々が日本人に対し被差別意識(「俺たちは安い賃金で必死に働いているのに、日本人はのうのうと高給をもらって生活していやがる」みたいな感情)を持つ事になるかも知れません。

また、移民が低賃金の職を得ることにより、これまでそうした職についていた日本人が職にあぶれる、あるいは所得水準が移民と同程度にまで下がってしまうことも考えられます。移民と日本人との間で雇用や賃金をめぐって摩擦が起きる可能性があるわけですね。

正直なところ、移民はいろいろ問題も多いので出来れば避けたいところなのですが、今の日本の現状ではそうも言っていられないのかもしれません。また、貧困国の人々を裕福な国が移民受け入れによって救うというという考え方も出来るので、あまり頑なに移民を拒むのも問題かもしれません。

難しいところですね。