一日乗車券で東京散歩

昨日はとても天気のいい日曜日でした。せっかくの日曜日なので、どこかに出かけたい!僕の「旅行に行きたい欲」がムラムラと高まっていきます。ムラムラ。

でも、お金がない・・・。どこかに出かければ、それなりにお金がかかります。僕は別に旅行先で豪遊するわけではないのですが、それにしたって交通費はかかる。何とかならないものか・・・。

一日乗車券と「みんくるガイド」

そこで今回利用したのがこの一日乗車券。700円で、都営地下鉄都電荒川線、都営バスが乗り放題。都営地下鉄の初乗りが170円、都電が全区間均一料金で160円、都営バスが同じく均一料金で200円ですから、これら交通機関を4回利用すればほぼ間違いなく元が取れるわけです。うまく使えば、かなりお得なチケットになるわけです。

とは言うものの、「都営バスなんてどこ走ってるのか分からないよ!」という方も多いと思います。実は僕もそうでした。そんな僕たちの心強い味方が、写真に一日乗車券と一緒に写っている都営バス路線案内「みんくるガイド」。都営バスの全路線図が、コンパクトなサイズにまとまっています。

この「みんくるガイド」、広げるとちょっと小さめの東京地図になっていて、38000分の1の地図に、バスの路線と停留所が記されています。ちゃんとした地図なので、バス停を降りた後、目的地まで歩くときの道案内としても使えます。

これ、凄く便利ですよ。都内の主要な名所旧跡、JRの駅、主な道路などもきちんと記載されており、バスに乗らなくても東京地図として使えます。都営バスの営業所や、都営地下鉄の駅などでもらえるみたいです。僕は西巣鴨駅でもらいました。

ということで、一日東京散歩、スタート!自宅の最寄り駅が都営地下鉄なので、早速最寄り駅の券売機で一日乗車券を購入。とりあえず三田線で西巣鴨まで出ます。ここから都電荒川線に乗りました。

今回の旅は、目的地を決めずに気ままにあちこちをぶらぶらする、というのが目的。荒川線に乗って、のんびりと車窓を眺めながら、ふと車内の路線図を見ると、飛鳥山公園にいくつか博物館がある、との案内が。とりあえず、降りてみることにしました。

公園内には三つの博物館があったのですが、今回は渋沢資料館を見学することに。ほかのところも面白そうだったんですけどね。3つ回ると、それだけで1日終わっちゃいそうだったんで、今回は一つだけにしました。

渋沢資料館は、日本の産業界の基礎を築いた渋沢栄一の足跡をさまざまな資料で紹介する博物館。そんなに大きな博物館ではないのですが、綺麗な建物で、いろいろな展示品から渋沢栄一の業績を知ることが出来るようになっています。

これは感動しましたね。展示がどうこうと言うより、渋沢栄一の経営哲学に感銘を受けました。渋沢栄一については、また別のエントリで詳しく書きたいと思います。が、とにかく、日本を代表する経営者が、ああいうすばらしい経営哲学を持っていたと言うことがうれしかったですね。

そして、この資料館で知ったんですが、この飛鳥山公園、もともとは渋沢栄一が別荘として建築し、後に本邸となった「暖依村荘(あいいそんそう)」という邸宅だったそうです。現在も、「晩香ろ(ばんこうろ、「ろ」の字が出ませんでした・・・)」と「青淵文庫(せいえんぶんこ)」の二つの建物が残っています。たまたま、この建物の内部公開が行われていたので、ついでに見学してきました。

青淵文庫

写真は、その青淵文庫です。青淵文庫は、もともと書庫として建てられた建物らしいのですが、結局渋沢栄一の蔵書がここに入ることはなかったそうです。しかし、書庫とはいえ普通の一戸建てくらいの規模がある建物。いいなぁ、こんな書庫ほしいなぁ。中には当時のラックもそのまま残っていました。

どちらの建物も、渋沢栄一が使っていた頃の調度品がそのまま残っていて、「ここに渋沢栄一が座っていたのか・・・」と思うと、感慨深いものがありました。派手さはなく、落ち着いた感じの建物なのですが、細かいところにいろいろ工夫があり、上品な生活と言うのはこういう感じの事を言うのだろうなぁ、と感じました。

さて、渋沢記念館を後にして、再び都電荒川線にのり、王子駅へ。お昼を食べました。おにぎりがメインのファーストフード店だったのですが、量が少ない。値段もちょっと高く感じました。ただ、店内の雰囲気やメニューなどから判断すると、どちらかと言えば女性をターゲットにしたお店みたいなので、この量と料金設定は妥当なのかな、とも考えてみたり。

で、お昼も食べたし、どうしよう?と思って「みんくるガイド」を開いてみると、浅草行きのバスがあるのを発見。久しぶりに浅草に行ってみることにしました。30分ほどの乗車で浅草へ。

浅草雷門

ということで、雷門です。浅草と言えば、まずはここでしょう。後は、「電気ブラン」の神谷バーも有名なんですが、まだ日も高いのに酒を一人で飲むのもどうかなぁ、と思い今回はパス。仲見世に突撃します。

いやぁ、人がいっぱいでした。余りに人が多いので、浅草寺には行かず、浅草六区に向かうことに。映画館、パチンコ屋さん、寄席、場外馬券売り場、ストリップ*1などが立ち並んでいて、ちょっと懐かしい感じの繁華街でした。

で、ここでスマートボールを発見!スマートボールって新世界だけじゃなかったんだ!当然のごとく、挑戦します。ここは新世界のスマートボールとは違い、店員さんに直接200円払って玉を買います。ここの玉は青い透明の玉でした。ちょっと違和感あるなぁ・・・。でも、素敵なお姉さんが明るく一生懸命働いていて、好感度高かったですよ。結局、負けましたけどね・・・。ま、200円だから・・・。

さて、また次のポイントを目指すことに。「みんくるガイド」を見てみると、浅草からバスを2本乗り継ぐと、お台場にいけることが判明。しかも、新木場からお台場という、普段あまり通らないコース。早速、お台場を目指すことに。

まず、浅草から錦糸町へ。その後、錦糸町から出ている急行バスで東京ビックサイトへ。しばらくその辺を散策した後、「東京バス案内」というゲームにも登場した「虹01系統」のバスで浜松町へ行くことに。

この虹01系統、都営バスで唯一レインボーブリッジを渡ることで(マニアには)有名な路線です。一度乗ったことがあるのですが、前回は昼間の乗車でした。今回はすでに日も暮れていたので、綺麗な夜景を見ることが出来ました。写真に撮りたかったんですが、揺れるバスのガラス越しでは綺麗に取れないだろう、ということで断念。今度、写真を撮りに来たいですね。やっぱり綺麗です、お台場の夜景。

浜松町からは、都営地下鉄を乗り継いで神保町へ。本屋さんめぐりをした後、三田線で自宅に帰りました。

今回は、ちゃんと計画を立てなかったので、いまいち非効率なところもありましたが、結構楽しめました。これだけあちこち行って、交通費はたったの700円。

お金かけなくても、それなりに楽しく過ごせるんですね。

*1:あ、はてなってアダルト禁止でしたっけ?ストリップなんて書いちゃ、駄目?