起こし太郎

存在自体は知っていたのですが、こんなに売れるとは。

あの“究極の目覚まし時計”「おこし太郎」の販売数が大台にITmediaライフスタイル)

記事にあるとおり、これはJRの運転手さんが仮眠所で使っている目覚まし時計。強力な目覚まし能力が強調されていますが、この機械の本来の目的は目覚まし時計では起きられない寝ぼすけさんの目を覚ますことではなかったはずなんですが。

JRの仮眠所では、同じ部屋に起床時間の異なる運転手さんが眠っています。その室内で、音のなる目覚まし時計を使うと、眠っているほかの運転手さんを起こしてしまう。よって、「音の出ない」目覚まし時計が必要になったわけです。この目覚まし機械、本来の売りは「音が出ない」ということであって、「誰でも目が覚めてしまう」ということではないはずです(僕の記憶が正しければ)。

確かに、この目覚ましは強力らしいです。今まで、どんなに音の大きな目覚ましを使っても、目覚ましがなったのにまったく気づかずに眠り続けてしまうという人には有効でしょう。また、一人暮らしの聴覚障害者の方にはとてもいい機械だと思います。聴覚障害の方については、購入に際して国から補助を出してあげてもいいんじゃないかなぁ。

しかし、あまりこれに過度な期待をしないほうがいいような気もします。普通の目覚ましを使っても2度寝してしまって寝坊する、ってタイプの人はこれを使っても駄目だと思います。現に、運転手さんがこの機械のスイッチを切った後に二度寝してしまい、電車が遅れたなんて事故も発生しています。

まあ、二度寝して遅刻するなんていう人は心がけが悪いわけであって、どんな機械を使っても駄目だって言うことですね。

僕も含めて。