今日の経済トピックス

本日の経済トピックスをいくつかピックアップ。

千億円出資公募など、ダイエーが自主再建策を提示(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000104-yom-bus_all

ダイエーが自主再建案を主力3行に対して提示しました。産業再生機構による再建を拒むダイエーは、今週中に自主再建案を提示するとしていましたが、今日それが出ました。

投資ファンドなどからの1000億円の支援はともかく、銀行からさらに4000億円の支援を要請するというのは、銀行側から見るとちょっといやな条件でしょうか?総合スーパー事業から食品スーパー事業へ転換するというのは、産業再生機構による再建案と同じようですね。複合商業ビル事業というのは、保有店舗を賃貸に出すということなんでしょうかね?

主力3行側はあくまで産業再生機構による再建を目指しているようで、今後、話がどう進むのか要注目。

もう一つ。原油がどんどん値上がりしています。

NY原油、初の49ドル台つける(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000014-yom-bus_all

イラク情勢が直接的な原因ですが、それ以外にも、ロシアの石油会社の経営危機なども今後の原油の供給に不透明感が出る原因のようです。また、世界経済が回復してきたことによって原油の需要が高まっているということも価格上昇の要因の一つのようです。

原油価格が上昇すれば当然われわれの生活にも影響が出ます。日本国内でも、電気料金の値上げやガソリンの価格上昇という形で影響が出ています。今後、この原油高が続くと、ほかの産業にも悪影響が出ることが予想されます。原材料価格が上昇することによるインフレーション、いわゆる「コスト・プッシュ・インフレ」が発生する懸念が出てきます。

「日本はこれまでデフレで苦しんできたんだから、インフレになってもいいんじゃないの?」という考え方もあるかもしれません。しかし、デフレの原因は需要不足。で、原油価格が上昇した場合のインフレは費用が増えることによるインフレです。確かに原油価格上昇でインフレ圧力が強まるでしょう。しかし、それによって需要が増えるわけじゃないです。インフレ=景気回復ではないですから、あまり手放しで喜べないような気がします。

ついでにもう一つ。

ポッカがコーヒーブランド統一 シェア巻き返しへ(中日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000015-cnc-l23

ポッカといえば、缶に濃い顔の男の絵が描かれている「ポッカコーヒー」が有名ですが、ほかにも「ファーストドリップ」、「ドライバー」というブランドのコーヒーも販売しております。これら3つのブランドを統一して、もっとも知名度が高い(というか、ある意味「ポッカらしい」)「ポッカコーヒー」のみを販売することにしたようです。

記事の中にもありますが、ポッカは最近他のメーカーの缶コーヒーにずいぶんシェアを取られてしまったようで、ここでブランド力を強化して、巻き返しを図ることにしたようです。

おそらく、今後、新ブランド立ち上げに伴って、いろんなキャンペーンを始めるんでしょうね。缶のデザインが「人の顔」ですから、いろんな遊びができて、結構楽しいキャンペーンとなる可能性がありますね。

ただ、別のシナリオとして、あの「顔缶」をやめて、ブランドイメージを一新するということも考えられます。正直、あの顔缶のデザインはなんとなく「昭和」を感じさせるデザインですから、ブランドイメージ統一を機にデザインを一新してしまうかもしれません。

もしそうなったら寂しいですねぇ。僕あのデザイン好きなんですけどねぇ。