地震の影響
地震の被害の実像が徐々に明らかになってきています。あれだけ大きな地震ですから、当然地域経済にも影響を与えています。
北陸製紙やアルプス電気の工場などに被害が出ていて操業できない常態のようです。また、新潟県には意外と電子部品の工場があり、これらへの影響も心配。さらに、ブルボンや亀田製菓、雪国まいたけなど食品関連の工場も多く、これらの工場も今どうなっているのか・・・。特に、ブルボンと雪国まいたけは中越地方にあるのでちょっと心配ですね。
また、交通が寸断されているのも経済に大きな影響を与えそうです。まず、北陸道が本日午前10時現在、柿崎−三条燕間で通行止め、また関越道は長岡JCTから湯沢までが依然として通行止めです。新幹線も止まっており、新潟と関東を結ぶ交通は事実上遮断された状態になっています。
この現状ですと、下越地方から関東に車で移動するには、磐越道を使って福島から東北道を使うというとんでもない大回りをするか、一般道で燕から三国峠を越えて群馬まで行くか、あるいは、燕から柏崎を国道8号で通過し、そこから北陸道−上信越道というルートを使うか、といったところでしょうか。
いずれにせよ、大回りを余儀なくされるわけで、物流に大きな影響が出るはずです。地震の被害は比較的軽微だった下越地方ですが、今後、この交通の寸断による影響がボディブローのように効いてくることになるでしょう。新潟県以外の地域でも、日本海側の南北の交通ルートが遮断されてしまったわけですから、特に日本海側の影響が出ることが予想されます。
ということで、この地震、新潟県の経済にも大きな影響を与えることになりそうです。工場などへの直接的な影響もそうなんですが、交通インフラが寸断されてしまったということも大きな影響を与えそうです。しかも、悪いことに今回地震で大きな被害を受けた長岡市は、新潟県の交通の結節点にあたる交通の要所です。それゆえ、新潟県の物流にもかなり大きな影響が出る可能性があります。
一日も早い復旧を願っています。